「コミュニケーション能力」とは?

 自己PRや面接では「コミュニケーション能力があります」と言う人がとても多いです。 そしてどうしてそう思うのかを聞くと、 「誰とでも仲良くできます」 「初対面でも物怖じせず話せます」 「人と関わるのが好きです」 といった答えが返ってくることがほとんどです。
 もちろん、それらは大切な力です。私自身欲しかったけど持てなかった能力です。(笑)
  でも実は、コミュニケーション能力=仲良くできる力ではありません。 むしろそれはコミュニケーションの“ほんの一部分”にすぎません。

 本来のコミュニケーション能力とは、 「相手と意思疎通をし、必要な情報を正しく伝え、状況に応じて関わり方を調整できる力」 です。 つまり、性格の明るさや社交性とは別の、もっと実務的で静かな力です。
 たとえば、
・相手の話を途中で遮らずに聞ける
・要点を整理して簡潔に伝えられる
・相手の理解度に合わせて説明の仕方を変えられる
・場の空気を読み、話す量や距離感を調整できる
こうした力もすべてコミュニケーション能力に含まれます。大学生が場の空気を壊さないよう、自分の意見を言わずに止める。その空気を読めることがコミュ力だ、という考え方も一部あるようですが、そうではありません。いかに空気を壊さずに自身の意見を伝えることができるか、皆の納得できる説明ができるかが重要です。
 逆に、明るくて誰とでも話せる人でも、 仕事仲間としては説明が長すぎたり、報連相が抜けたり、相手の意図を読み違えたりすると、 「コミュ力が高い」とは言えません。
 つまり、コミュ力は“性格”ではなく“技術”なんです。
 大学生が「コミュ力=誰とでも仲良くできること、社交性がある事」と思い込んでしまうのは、 就活で「コミュニケーション能力が大事」と言われ続けてきたことや、 SNSで“陽キャ=コミュ力高い”というイメージが広まったことが背景にあるのでしょう。友達の多さがアイデンティティ、と思わざるを得ない環境の大学生さんたち、結構無理してる人も多いんじゃないかと思うけど、それは余計な話ですね。
 
 社会に出ると、求められるコミュニケーション能力はまったく別物です。 仲良くするよりも、 「必要なことを、必要なタイミングで、必要な形で伝える」 ことのほうがずっと重要になります。
 コミュ力とは、 話す力・聞く力・読み取る力・調整する力の総合力。 明るさや社交性だけでは測れない、奥行きのあるスキルなのです。前回面接の話を書きましたが、その中で「質問に的確に回答できる人」を挙げたかと思います。それがまさしく社会の求める「コミュ力」であり、大学生が言いがちな「陽キャ=コミュ力高」「陰キャ=コミュ力低」は単に社交性があるかないかだけで、本来「コミュ力」とは全く無関係な概念です。

 だから、自分は陰キャで社交性がないからコミュ力もないんだ、、、と思ってしまっている方、上の文章を5回読み返して(笑)自分には何ができるのか、をもう一度分析してみてはいかがでしょう。きっと何かが見つかるはずですよ。

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